豊玉媛
所属:海の宮 · 身分:綿津見神の娘 · 初登場:満潮の玉、干潮の玉・その二
海の宮に暮らす綿津見神の娘、豊玉媛は、火遠理命の妻となった。〈そして豊玉媛をお嫁にさしあげました。〉
ある日、海から出てきた豊玉媛は、身重で、まもなく出産すると火遠理命に告げた。生まれた子は、産屋の屋根がふきおえないうちに生まれたことから、鵜茅草葺不合命と名づけられた。豊玉媛は火遠理命に姿を見られたことを恨みながらも、恋しく慕い続けた。海の宮へ帰ったのち、子を案じて妹の玉依媛を遣わし、養育を任せた。豊玉媛は、〈そしてそれなりとうとう一生、二度と出ていらっしゃいませんでした。〉
関係の記録
生涯の出来事
- 火遠理命は豊玉媛を妻に迎えた。(満潮の玉、干潮の玉・その二)
- 同席:火遠理命
- 〈そして豊玉媛をお嫁にさしあげました。〉
- 豊玉媛は海から出てきて、まもなく出産すると告げた。(満潮の玉、干潮の玉・その二)
- 〈私はかねて身重になっておりましたが、もうお産をいたしますときがまいりました。〉
- 豊玉媛は鵜茅草葺不合命を産み、火遠理命と別れて海へ帰った。(満潮の玉、干潮の玉・その二)
満潮の玉、干潮の玉・その二
- 火遠理命と夫婦 〈そして豊玉媛をお嫁にさしあげました。〉
- 子:鵜茅草葺不合命 〈お二人の中のお子さまは、うの羽根の屋根がふきおえないうちにお生まれになったので、それから取って、鵜茅草葺不合命とお呼びになりました。〉
- 親:綿津見神 〈綿津見神の娘の豊玉媛のおつきの女が、玉の器を持って、かつらの木の下の井戸へ水をくみに来ました。〉
- 想い人:火遠理命 〈媛は夫の命が自分のひどい姿をおのぞきになったことは、いつまでたっても恨めしくてたまりませんでしたけれど、それでも命のことはやっぱり恋しくおしたわしくて、かたときもお忘れになることができませんでした。〉
- 玉依媛と姉妹 〈媛は海のお宮にいらしっても、このお子さまのことが心配でならないものですから、お妹さまの玉依媛をこちらへよこして、その方の手で育てておもらいになりました。〉
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『古事記物語』の原文から抽出。Made with Rho MD。