忍歯王
所属:天皇家 · 身分:王 · 初登場:しかの群、ししの群
履仲天皇の皇子である忍歯王は、いとこの雄略天皇とともに近江へ下った。蚊屋野で、雄略天皇は〈罪もない忍歯王を、だしぬけに射落としておしまいになりました〉。遺体は馬の飼葉を入れるおけに投げ入れられ、土の中に埋められた。
忍歯王の子、意富祁王と袁祁王は身分を隠して逃れ、志自牟の家に下男として雇われ、牛飼い、馬飼いをして命をつないだ。のちに顕宗天皇は蚊屋野の東の山に忍歯王の墓を作って葬り、〈あの韓袋の子孫をお墓守りにご任命になりました〉。忍歯王には、後に仁賢天皇となる意富祁王と、顕宗天皇となる袁祁王の二人の子があり、妹には忍海郎女、またの名を飯豊王という忍海郎女がいた。
関係の記録
生涯の出来事
- 大長谷皇子は忍歯王を射落とし、埋めた。(しかの群、ししの群 · 📍 蚊屋野)
- 同席:雄略天皇
- 〈そのうちに皇子はすきまをねらって、さっと矢をおつがえになり、罪もない忍歯王を、だしぬけに射落としておしまいになりました。そして、なお飽き足らずに、そのおからだをずたずたに切り刻んで、それをうまの飼葉を入れるおけの中へ投げ入れて、土の中へ埋めておしまいになりました。〉
- 意富祁王と袁祁王は逃亡し、志自牟の家で下男として雇われた。(しかの群、ししの群 · 📍 志自牟)
- 忍歯王の遺骨を葬り、韓袋の子孫を墓守に任命した。(うし飼、うま飼 · 📍 蚊屋野)
しかの群、ししの群
- 親:履仲天皇 〈皇子は、ようし、とおっしゃって、履仲天皇の皇子で、ちょうどおいとこにおあたりになる、忍歯王とおっしゃるお方とお二人で、すぐに近江へおくだりになりました。〉
- 雄略天皇といとこ 〈皇子は、ようし、とおっしゃって、履仲天皇の皇子で、ちょうどおいとこにおあたりになる、忍歯王とおっしゃるお方とお二人で、すぐに近江へおくだりになりました。〉
- 雄略天皇と敵対 〈そのうちに皇子はすきまをねらって、さっと矢をおつがえになり、罪もない忍歯王を、だしぬけに射落としておしまいになりました。〉
- 子:仁賢天皇 〈忍歯王には意富祁王、袁祁王というお二人のお子さまがいらっしゃいました。〉
- 子:顕宗天皇 〈忍歯王には意富祁王、袁祁王というお二人のお子さまがいらっしゃいました。〉
うし飼、うま飼
- 忍海郎女と兄妹 〈さきに大長谷皇子にお殺されになった、忍歯王のお妹さまで忍海郎女、またのお名まえを飯豊王とおっしゃる方が、大和の葛城の角刺宮というお宮においでになりました。〉
- 子:仁賢天皇 〈その忍歯王の子であるぞ〉
- 子:顕宗天皇 〈その忍歯王の子であるぞ〉
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『古事記物語』の原文から抽出。Made with Rho MD。