《古事記物語》

伊弉諾神

別名:伊弉諾命 · 所属:神々 · 身分:男神 · 初登場:女神の死

伊弉諾神は伊弉冉神とともに生まれ、二人で日本の島々をお作りになった。ところが、伊弉冉神は火の神を生んでやけどを負い、おかくれになる。伊弉諾神はその亡骸を比婆の山に葬り、火の神を剣で斬り殺したのち、黄泉比良坂で大岩を押しつけて坂の口をふさぎ、伊弉冉神と別れた。

その後、伊弉諾神が身を洗うと、左目から天照大神、右目から月読命、鼻から須佐之男命がお生まれになった。伊弉諾神は天照大神に高天原を、月読命に夜の国を、須佐之男命に大海を治めるよう命じる。やがて須佐之男命を国から追い出し、〈どこへなりと出て行け〉とおっしゃった。

関係の記録

生涯の出来事

  • 伊弉諾神と伊弉冉神がお生まれになった。(女神の死)
    • 同席:伊弉冉神
    • 〈伊弉諾神と伊弉冉神とおっしゃる男神女神がお生まれになりました。〉
  • 伊弉諾神と伊弉冉神が日本の島々をお作りになった。(女神の死)
    • 同席:伊弉冉神
    • 〈お二人はその島へおりていらしって、そこへ御殿をたててお住まいになりました。そして、まずいちばんさきに淡路島をおこしらえになり、それから伊予、讃岐、阿波、土佐とつづいた四国の島と、そのつぎには隠岐の島、それから、そのじぶん筑紫といった今の九州と、壱岐、対島、佐渡の三つの島をお作りになりました。そして、いちばんしまいに、とかげの形をした、いちばん大きな本州をおこしらえになって、それに大日本豊秋津島というお名まえをおつけになりました。〉
  • 伊弉冉神は火の神を生んでやけどを負い、おかくれになった。(女神の死)
    • 同席:伊弉冉神 火の神
    • 〈ところがおいたわしいことには、伊弉冉神は、そのおしまいの火の神をお生みになるときに、おからだにおやけどをなすって、そのためにとうとうおかくれになりました。〉
  • 伊弉諾神は伊弉冉神を比婆の山に葬った。(女神の死 · 📍 比婆の山)
    • 同席:伊弉冉神
    • 〈そして、お涙のうちに、やっと、女神のおなきがらを、出雲の国と伯耆の国とのさかいにある比婆の山にお葬りになりました。〉
  • 伊弉諾神は火の神を斬り殺した。(女神の死)
    • 同席:火の神
    • 〈伊弉諾神は、そのあとで、さっそく十拳の剣という長い剣を引きぬいて、女神の災のもとになった火の神を、一うちに斬り殺してしまいになりました。〉
  • 伊弉諾神は大岩で坂の口をふさぎ、伊弉冉神と別れた。(女神の死 · 📍 黄泉比良坂)
    • 同席:伊弉冉神
    • 〈神はそれをご覧になると、急いでそこにあった大きな大岩をひっかかえていらしって、それを押しつけて、坂の口をふさいでおしまいになりました。〉
  • 伊弉諾神の禊から天照大神、月読命、建速須佐之男命が生まれた。(女神の死)
    • 同席:天照大神 月読命 須佐之男命
    • 〈そしてしまいに、左の目をお洗いになると、それといっしょに、それはそれは美しい、貴い女神がお生まれになりました。〉
  • 伊弉諾神は三神に治める場所をお命じになった。(女神の死 · 📍 高天原)
    • 同席:天照大神 月読命 須佐之男命
    • 〈「おまえは天へのぼって高天原を治めよ」とおっしゃいました。それから月読命には、「おまえは夜の国を治めよ」とお言いつけになり、三ばんめの須佐之男命には、「おまえは大海の上を治めよ」とお言いわたしになりました。〉
  • 伊弉諾命が須佐之男命を国から追い出した。(天の岩屋)
    • 同席:須佐之男命
    • 〈「そんなかってな子は、この国へおくわけにゆかない。どこへなりと出て行け」とおっしゃいました。〉

女神の死

  • 伊弉冉神と夫婦 〈伊弉諾神は、まっくらな中から、女神をお呼びかけになって、「いとしきわが妻の女神よ。おまえといっしょに作る国が、まだできあがらないでいる。どうぞもう一度帰ってくれ」とおっしゃいました。〉
  • 子:火の神 〈伊弉諾神は、そのあとで、さっそく十拳の剣という長い剣を引きぬいて、女神の災のもとになった火の神を、一うちに斬り殺してしまいになりました。〉
  • 火の神と敵対 〈伊弉諾神は、そのあとで、さっそく十拳の剣という長い剣を引きぬいて、女神の災のもとになった火の神を、一うちに斬り殺してしまいになりました。〉
  • 子:天照大神 〈そしてしまいに、左の目をお洗いになると、それといっしょに、それはそれは美しい、貴い女神がお生まれになりました。伊弉諾神は、この女神さまに天照大神というお名前をおつけになりました。〉
  • 子:月読命 〈そのつぎに右のお目をお洗いになりますと、月読命という神さまがお生まれになり〉
  • 子:須佐之男命 〈いちばんしまいにお鼻をお洗いになるときに、建速須佐之男命という神さまがお生まれになりました。〉

天の岩屋

  • 子:須佐之男命 〈伊弉諾命はそれをお聞きになると、たいそうお腹立ちになって、「そんなかってな子は、この国へおくわけにゆかない。どこへなりと出て行け」とおっしゃいました。〉
  • 子:天照大神 〈天照大神と、二番目の弟さまの月読命とは、おとうさまのご命令に従って、それぞれ大空と夜の国とをお治めになりました。〉
  • 子:月読命 〈天照大神と、二番目の弟さまの月読命とは、おとうさまのご命令に従って、それぞれ大空と夜の国とをお治めになりました。〉

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